戻らない彼氏の記憶

自販機でリンゴジュースを選んでると、



横から不審者が顔を覗き込んでくる。



「無理っ」



渉が私の肩を抱く。



半ば諦めたように頭をポリポリ掻きながら



去っていく。1人だったら。考えたくもない。



記憶がないからって追い出そうとしなくて良



かった。