恋する鏡

「あ、もしもしお父さん。


俺です──」



小屋の方へ行ってしまった!



20分経過。戻ってきた!



「お父さん堅気な方だね」



「うん、うん。そうなの」



シャツをパタパタさせる。



「鏡から出てきた向こう水な奴なんか



娘に渡さないって言われたよ」



「本当その通りだと思ったよ、で、



約束したよ。第一志望の大学に受かったら



娘をやらんでも無いって」



そうだったんだ…。お父さんに20分も




説得の時間かけたんだな…。



大変だったろうな…。



頭のいい哲はお安い御用なのかもしれないけど。