恋する鏡

「このままずっとこうしてたい…」



「……え。俺の親も困るんだけど」



「身勝手な頼みなのは十分分かってる…!



離れたくないの。ダメかな?」



「ダメに決まってるでしょ。



俺の親堅物なんだから」




顔をあげ目尻を下げる哲君に



なす術なく身体から離れ、



新幹線に乗る。プシューと列車の音。



離れてく哲君の姿。