恋する鏡

吸い込まれた先は神社だった。



「合格祈願に来てたんだ、俺は」



「そうなの。私は運命の相手が


うつされるっていわくつきの鏡を


割ったら中から君が現れたって


感じなの。今は?動きやすい?」


「うん、さっきよりは」



ここに居たら鏡が割れて中から現れた



って解釈でいいのよね!



明日学校行けるかしら、お金も持って



ないし……。


「なんか事情あるみたいだね。



バイト代少ないけど渡そうか?関東住み



だよね?」




「私は東京住み。あなたと同じ高校生よ、



そういえば名前知らなかったみたいよね、


私は北条豊。よろしく。哲!」



表情が乏しい。けど素顔が光り輝いて


みえて謁見してるような気持ちにさ


せられる…!



「よろしく…医者目指してるんだ。一応」



「そうだったの!私の夢は…


保育士よ。一応父の跡を継ぐことも



考えてはいるけど…」