恋する鏡

「…あのさ」


「くれぐれも一任させておいて


よく大袈裟な態度とれるわね!?」



「……あの、後ろの方が何か仰って



おられます」


嫌悪な表情から柔らかい表情に戻る私。


「何かしら?住まいは神奈川県らしい


じゃない。その制服…どこかの高校よね。



調べるわ」



「動きづらいんだけど」




「鏡の中から出てきたからよね!?


怪我はない!?」



身体をパシパシと触る私。



渦のようなものが手を吸い込む。



「キャッ!何これ!沼に浸かったみたい!」



「ですからあれほど…」


執事の声が遠くなる。


沼にどんどん沈み込む。



「どうなってるの…!?私…!?



執事…私を探してちょうだい!



神奈川のどこかに引き摺り込まれる



筈よ!」




「承知しました」