佐野くん、甘やかさないで

母親はにっこり笑い  

「彼氏の誕生日なの」

あー、また男かわったんだとあきれ

「あっそ。私先に出るから、ちゃんと鍵かけてよね」

車に乗り、イライラが止まらない。

「落ち着け、落ち着け」

深呼吸をしながら、佐野君の所に急いだ。

「ごめん、お待たせ」

佐野君はじっと私の顔を見ながら

「何かありましたか?顔色がよくないですよ」

「大丈夫だよ。お店に急ごう」