恋が降ってくる

校門の側で女の子達に囲まれる雪村君。



鞄を盾に忍者の如く通り過ぎる。



バレなかったー。ホッ。と鞄を下ろすと後ろ



から「葛西さん?」



何で話しかけるんですかー!




緩み出す笑顔で応える。




「何かな!?」




後ろの女子の視線が痛い。





早く話済まさなければ。





「あれからどう?毎日穏やかに過ごせてる?」




今若干穏やかじゃない気がするんですが…





「女子から反感買うから雪村君から私に話しか




けない方が無難かな…」




本音じゃない本音を吐露。




手繋ぎたいしキスやハグだってしたい。




「ごめん、そういうつもりじゃなかったんだけ



ど…」




「退散していいかな?」




あっという間に髪に手が触れる距離。




後ろの女子軍が黄色い声援を出している。