終わる世界は君色に染まる


そう言って、ノアは立ち上がり歩き出した。




「——♪~~♪~~」




ノアは急に歌い始める。

この間も聞いたが本当に綺麗な歌声だ。

こんなに可愛らしい少女が綺麗な歌声を披露すれば、一度は絶対驚くだろう。


その美しい歌声に引き寄せられるかのように段々、動物たちが集まってきた。

地球の動物園で見たことのある鳥や鹿、うさぎやリス、馬や猫などたくさんの動物たちであっという間に埋め尽くされた。

そこには、この世に生まれ落ちてから聞いたことのない音と見たことのない景色で溢れていた。


遠くから聞こえてくるさえずりは地球で聞いていたものとは異なり、個性があるかのように音程や鳴き方に違いがあった。

小鳥たちは枝の上に止まり、ノアの歌声に聞き入るかのようにじっと首をかしげて耳を澄ましていた。

すぐ近くの草むらからはひょこりと長い耳が跳ね、カサリと柔らかな葉擦れの音を立てて新たなうさぎが顔を覗かせた。