「……」
少し難しい顔をしながら、俺に撫でられるノア。
「……まぁ、ノアがいいなら俺はなんでもいいよ」
微笑みながら、優しくそう言った。
座ろうと俺が言って、腰を掛けられるところまで移動する。
「……蒼。私のこと、他の人に話した?」
座って落ち着いたところでノアが聞いてくる。
「誰にも話してないよ」
……言っても信じてもらえないだろうしな。
「……そのまま、私のことは誰にも言わないでね」
そう言って目線を逸らし、顔を下に向けるノア。
「どうしてか、聞いてもいいか?」
「……私は蒼たち人間にとっては珍しい存在なんでしょ?だから知られたくないってだけ」
……それだけではないような気がしたが、とりあえず俺はわかったと言って受け止めた。
「……蒼と私だけの秘密ね」
どこか嬉しそうに言うノアは無邪気な少女を連想させる。
その表情は相変わらず、無表情のままだが。


