終わる世界は君色に染まる





「そうだとしてもちょっと心配になったから……」




俺がそう返すとノアは目線を逸らし、雨を眺めた。

俺の心配をよそに、ノアは立ち上がって雨の中を歩く。




「ノア?」




傘の中から抜け、またノアは雨に打たれる。

ノアは振り返り、俺を真っ直ぐ見て言った。




「……一緒に濡れない……?」




そんなノアの姿を見て放っておけなかった俺はその言葉で傘を閉じた。

ノアの元まで雨に打たれながら数歩歩く。

ノアの前に立つと、俺を見てから明後日の方を向いて言った。




「……あっちまで行って座ろう」




ノアは振り返り、もう一度俺を見た。

俺はコクリと首を縦に振り、ノアの隣を歩いた。


ノアが言った場所に着くまでの間、何も話さなかった。

なんとなくその方がいいと思ったから、俺からは何も話しかけなかった。


二人でゆっくり腰を下ろし、一段落する。