次の日。
生憎の雨だった。
「今日の研究は中止しよう」
上司のその言葉で、お昼ご飯を食べて早い解散となった。
……ノアは大丈夫かな。
雨宿りするテントの中でぼんやり浮かんだ。
……会いに行ってみるか。
そう思い立ち、俺は傘を持ってテントを後にした。
昨日、ノアと会った場所に向かった。
どこに行けば会えるのかわからなかったため、とりあえず昨日の場所に向かうことにした。
しばらく歩いて到着すると——。
「!ノア!」
ノアは雨の中、一人で座って雨に打たれていた。
俺は急いで駆け寄り、差していた傘の中にノアを入れた。
「蒼……」
ノアは俺に気付いて顔を見上げた。
「風邪引くよ?」
「私はロボットだから風邪引かないよ」
……そういえば、そうだったと昨日の会話を思い出す。
あまりに人間に見えるものだから、ついアンドロイドであることを忘れてしまっていた。


