捨てられ少女は愛を知らない

数少ない街灯がぼんやりとあたりを照らす中、

こんな場所には似合わない

明るさの中にほんの少しだけ甘ったるさを含んだ声が響いた


「そこの可愛いお嬢さん?」


「こんな時間にいったいどうしたのかな?」


「………。」







きっと何も答えない私に苛立ったんだろうな

その人の周りの空気が少しだけピリついたのが分かる

どうしよう、なにかされるのかな

そんな不安が頭をよぎった

でも、その場に響いたのは

笑い声だった

「そんなに怖がらなくても大丈夫だよ、」

「本当に心配で声をかけただけだから」