◽️プチストーリー【会える風】(作品No_13)140文字

いつも突然だ。挨拶しようとしたのに、もういない。
どこにいても私を撫でてくれた。声はなく、気配だけが残る。
日常の空気がどこかよどんでいて、息が浅くなる。
耐えきれず、扉を開けた。
塩の香りが鼻をかすめ、外の光に目が眩む。
気づけば街から海へ。

ありがとう。
もう会えない風かもしれない
浜風 

(了)