学校には放課後にいろいろなクラブがある。
全部ボランティアで運営されているクラブだが、来ている生徒の数も多く、とてもにぎやかだ。
伊織とよく似ている伊織のお母さんは、学校のクラブの運営委員をしていた。
「昨日放課後学校に来たけど、図書室が開いてた。」
伊織が言った。
「そうなの?」
「うん。夕方の図書室も雰囲気あったよ」
伊織と私は中休み、二人で話していた。
「クラブがあったから来てたんだ。剣道クラブあったから。昨日は面白かったな」
伊織は学校じゃない場所で剣道を習っている。
暇になると、伊織は学校のクラブにも顔を出すのだ。
「朝田さんもクラブ来ればいいのに」
伊織が言った。
「面倒くさいから、いい」
「面白いよ?。何もしてなかったら、大人になって後悔するよ。」
「本だったら読んでるよ」
私が言った。
私は本が好きだ。
読書は私の重要な癒やしの一つだ。
できることなら本の世界に行きたい。
「クラブは時間も遅いし、親が心配する」
私が言った。
「時間を気にしてるの?。僕が送っていくよ」
伊織が顔を上げた。
「同じ時間に剣道やってるから。入会用紙から何から、やってあげる。全部書いてあげるよ。」
「やることあるから、いい」
私は言った。
「朝田さん、強情。ほんとにクラブ入ろうよ。夕方学校で遊ぼうよ」
伊織が言った。


