四時間目が終わって給食の時間になった。 今日はシチューだ。 私の前の席の男子はよく食べる人で、給食を2杯もおかわりしていた。 私が目で恭くんを探すと、恭くんは、窓側の席で黙ってシチューを食べていた。 目があったので私がピースサインをすると、恭くんはてのひらをパーにして開いてみせた。 「山井、また平山を見てる」 「だって、きれいなんだもん」 「面食い。将来苦労するぞ」 「見てるだけだよ。触らないもん。」 恭くんは聞いているのか聞いていないのか、黙ってシチューを食べていた。