話者(わしゃ)

 「迷惑行為」という声があった。おばさんの声だった。
 行く先々で目くじらをたてられる幻覚妄想のしていることがそれだというのだった。
 「迷惑行為」という声が聞こえると、心の中で、幻覚妄想に対して「迷惑行為」といった。
 筆者はその声を「おばさん」と呼んだ。