話者(わしゃ)

 「男がぶすか、ぶすじゃないか、じゃないよなあ」と聞こえてきた。
 小中学生くらいの男子の声だった。
 実際にいわれているものと思い込んでいた。
 まるで筆者が男がぶすか、ぶすじゃないか、言っているみたいだった。
 筆者は男がぶすか、ぶすじゃないか、言っていなかった。
 ものすごい気分だった。