「風ちん?ちょっと!聞いてる?」
「え?あ、ごめん。何?」
「もぉ、自分のことなのにぼーっとし過ぎ!だーかーら、水族館に行く日8日でいい?」
私は慌ててスマホのスケジュールを確認した。
とはいっても、なんにも予定はないんだけど。
家に居ても弟のうるさいギターの音を聞くだけだし、どこかに出かけられるならいいか。
「うん、いいよ」
「ってことだから、よろしくね、なごみん!」
「な、なな、なごみん?」
和実ちゃん、声がひっくり返っちゃった。
そりゃそうだよね。
光莉ちゃんの距離の詰め方エグいから。
私も最初はビックリしたよ。
去年、入学して早々人見知りを発動させ、いわゆるぼっちになってしまい、孤独のランチタイムを過ごし抜こうとしていたら急に肩をドンって叩かれて、風ちんなんて珍妙なあだ名で呼ばれるんだもん。
それから一気に距離を詰められて仲良くなって、今に至るわけだけど。
…ぼっち、かぁ。
必然的に和実ちゃんを見てしまう。
ぼっち、だったんだよね和実ちゃんも。
それを救ったのが勇敢なヒーローで。
少女マンガによくある展開。
結末は見えている。
でも、そのサイドストーリーなら少し語ってもいいよね。
その語り手が私ということで。
そういうことで。
「じゃあ、8月8日楽しみにしてるね」
和実ちゃんからそう言ってその日は解散となった。
それから数日間どうにかこうにかこのソワソワした気持ちを紛らわそうとしながらも失敗し、私はXデーを迎えることになったのだった。
「え?あ、ごめん。何?」
「もぉ、自分のことなのにぼーっとし過ぎ!だーかーら、水族館に行く日8日でいい?」
私は慌ててスマホのスケジュールを確認した。
とはいっても、なんにも予定はないんだけど。
家に居ても弟のうるさいギターの音を聞くだけだし、どこかに出かけられるならいいか。
「うん、いいよ」
「ってことだから、よろしくね、なごみん!」
「な、なな、なごみん?」
和実ちゃん、声がひっくり返っちゃった。
そりゃそうだよね。
光莉ちゃんの距離の詰め方エグいから。
私も最初はビックリしたよ。
去年、入学して早々人見知りを発動させ、いわゆるぼっちになってしまい、孤独のランチタイムを過ごし抜こうとしていたら急に肩をドンって叩かれて、風ちんなんて珍妙なあだ名で呼ばれるんだもん。
それから一気に距離を詰められて仲良くなって、今に至るわけだけど。
…ぼっち、かぁ。
必然的に和実ちゃんを見てしまう。
ぼっち、だったんだよね和実ちゃんも。
それを救ったのが勇敢なヒーローで。
少女マンガによくある展開。
結末は見えている。
でも、そのサイドストーリーなら少し語ってもいいよね。
その語り手が私ということで。
そういうことで。
「じゃあ、8月8日楽しみにしてるね」
和実ちゃんからそう言ってその日は解散となった。
それから数日間どうにかこうにかこのソワソワした気持ちを紛らわそうとしながらも失敗し、私はXデーを迎えることになったのだった。



