ブレザーの下にパーカーを着て、リュックを背負ったスポーティコーデの子犬系アイドルYUI。蝶ネクタイにカーディガンを羽織り、靴下を見せた9分丈のパンツの坊っちゃんコーデの子猫系アイドルJURIが近づいてくる。
「あれ?あいくって同じクラフだっぱほわぁぁぁんっ」
2発目のアクビをかみ殺すのに失敗した由依があたしに近寄った。由依があたしに近寄ったため、樹理も仕方なく近づいてきたようだ。
顔が歪んでる。
「あのっ!」
あたしが口を開く前に、シオンがしゃしゃりでた。
由依が少年のような笑顔でシオンを見つめた。頬を赤らめるシオンに、由依越しに樹理が怪訝な表情を向けていた。
「あいくちゃんの親友のシオンって言いますっ!」
「親友ではない」
「YUIくんとJURIくん、いつも応援してます!お会いできて光栄でしゅ!」
「へーぇ!あいくの親友?シオンちゃんだっけ?」
怪訝な表情を向けていたくせに、急に由依より前に出た樹理が覗きこむようにシオンを見つめた。くりくりとした瞳に見つめられ、シオンが余計タコのように赤くなった。
さらりとマシュマロ色の髪が揺れる。
「親友ではない」
「あいくの親友っぽいね!」
親友じゃないって言ってんだろ。ジリジリと樹理に睨みをきかせるあたしの隣の席に、由依が鞄を放り投げた。欠伸をもらしながら、ドカリと腰掛ける由依に眉間にシワを寄せて見据える。
「なんであんたがそこ座んのよ?」
「だって、ここオレの席だふわぁ」
欠伸を堪える事無くそう言った由依が、机に突っ伏してあたしを見上げた。
「文句言うなよ。お前のほうが後から来たんだから、オレのほうが先輩だ」
先輩風吹かせた由依が偉そうにそう言った。
