小悪魔DOLL【Ⅰ】



『天使系アイドル禁止事項ーっ!

1つ、スキャンダル禁止!
2つ、悪魔禁止!
3つ、何があっても笑顔!

4つ!KANATA禁止ィィィーーーーーーーー!!!!!』


『KANATA禁止って何なの?バカなの?』

『良いから、復唱してください!』

『てんしけいあいどるきんしじこー』

『やる気ィィィィィィィィ!!!!』

学校前に停車した車の中。

だらけきりながら、青木の指示通り復唱すれば、青木はまた奇声を発した。アイツ、朝から何はしゃいでたんだ。

そして、学校には、はしゃいだストーカーがいた。


「あいくちゃんと同じクラスやばひよだれたれちゃうぐひひひひひ」

笑い方の癖。

シオンはあたしの席の前にしゃがんで、ヨダレを垂らしながらあたしを見上げていた。そのよだれが左袖について、最悪だ。あたしはシオンの肩で拭い取ったら、スキンシップだと勘違いしたシオンが喜びに震えていた。

「あいくちゃん、この前はKANATAくんのコンサート残念だったね!でも、また当たったら一緒に行こうね!」

そうだった。

シオンはコンサートに行けたんだ。でも、あたしはその後、KANATAと2人っきりで会えた。そのことに関しては、シオンに言うこともない。

どうせもう、友達契約は終わりなんだから。