「……ふざけんな」
口からこぼれた言葉とともに、青木への怒りが爆発した。
「ふざけないでよ!!」
拳を強く握りしめて、青木を睨み付けた。
あたしの大声に、スタジオにいるスタッフがどよめく。
「今からレコーディング?行くわけないでしょ!!今日がKANATAのコンサートだって、知ってたくせに!!あたしがそれを楽しみにしてたのも、知ってたでしょ!!」
「あいくっ!」
あたしの怒声を制止するように響いた青木の声も、聞いてはいなかった。
スタジオの皆に悪魔とバレようと、青木が悪魔禁止令を出そうと、知ったこっちゃない。
あたしの気持ちを踏みにじったのは、青木だ。
青木が困ろうとあたしは関係ない。あたしを小馬鹿にした青木の態度に、怒りを抑えることなんて、到底出来るはずがなかった。
「マネージャーのくせに、時間配分も出来ないわけ?やっぱり、ただのポンコツじゃない!!それとも、わざとそんなの入れたわけ?やることが、陰湿なんだけど」
「ふざけてるのは……」
睨み付けるあたしに対して、静かに低く声を出した。
そして、言葉を続ける。
「……どっちですか?」
あたしだって、言いたいわけ?
