「あんたたち、あたしをエサに使う気満々だったじゃない!!」
「ご主人様に、そんな危険な事させられない」
「猫っ被りしてんじゃないわよ。その嘘泣きに、騙されると思ってんの?」
目をウルウルさせて見上げる樹理に吐き捨てれば、子猫があからさまに舌打ちをした。子犬はあっけらかんと口を開く。
「あーもー、めんどくせーな!樹理コイツ運ぶぞ!」
「運ぶってどこにぃ?スリーピールームにでも監禁する??手足縛って、口にタオルつめこんどけばいいんじゃなぁーい?」
「ばーか!スリーピールームより、花見が先だろ!!」
「ちょっと!!」
ぐらりと視界が揺れて引っ張られながら、あたしは由依とともに走りだした。突然視界から居なくなったあたしたちを追うように、樹理も駆け出す。
地面に転がったドリームの怒鳴り声が背中を追って来る。
「それにしても重いな!樹理、お前もコイツ持てよ。早く着いて、花見するんだから!」
「ちょっと、何すんのよ!!!」
左脇を捕らえられたあたしは、樹理に向かって大声をあげた。
「ボクだって不本意だよ!お前が足が遅くて、体重重くて、顔がブスだからいけないんだろ?」
「足だって遅くないし、体重だって重くない!!それに、誰がブスだって言うのよ!!!目、悪いんじゃないの!!!」
「中身の醜悪さが顔から滲み出てるけど、気づいてないのぉ???」
むっかつくーーーーーーーー!!!!!!!!
両脇を捕らえられたあたしは、足をバタバタさせた。
