「先輩、これだけは断言できます。オレはやってません。やったのはコイツ1人です、きっと!!」
「なんでいつもボクにばっかり罪をなすりつけるの!!!ボクはやってません!!この人です!!!」
「なんであたしになるのよ!!!!」
樹理が隣のあたしを指差せば、ウエストウッドドリームの視線があたしに集中した。
「……逃げろ!!」
由依の一言で、2人が地面を蹴った。
しかし、何度地面を蹴っても蹴っても、彼らは進む事は無い。何故なら、あたしが由依樹理の服を掴んで、意地でも逃がさなかったからだ。
「バカ!!離せよ!!」
「おとり作戦だよぉ!!!」
「何がおとり作戦よ!!!そのおとりって、あたしじゃない!!!!」
そんなの、絶対許さない!!
あたしをエサにして、逃げ切れるなんて思うんじゃないわよ!!
「お前等、散々バカにしやがって!!!!」
ウエストウッドドリームが一斉に駆けてくる。
由依樹理の足踏みが早くなった。
しかし、彼らはあたしたちの間近に来る前に、足を滑らせ転倒した。
床に散らばったカプセルたちを踏みつけて、床にゴロンゴロンと転がって、まるでビリヤードの玉のように仲間同士でぶつかり合っている。
「お?」
足踏みを止めた由依が振り返った。
「よし、作戦成功だ。よくやった」
「計画通りです」
由依は親指をグイッと上げて、カフェオレブラウンの瞳を輝かせ、樹理はまるで海兵のように敬礼すれば、マシュマロ色の髪がさらりと揺らす。
うそこけ!
