小悪魔DOLL【Ⅰ】








「今日はお前等の命日にしてやる!!!」

「僕のシューズ、オリーブオイルでワックスがけしましたよね!!」

「ステージ衣装の股間の部分に猫ちゃんワッペンつけたの、オメーだろ!!!!」

「右足、折らせろコルァァァァァ!!!!」

「上下関係わからせてやるわ糞ペット共ォォォォ!!!!」

「後輩を貶めるようなこと、しないでくださいっ!!!!」

よくわからないけど、相当ヤンチャなことをして怒らせたらしい。




「みなさまっ!!お待ちください!!!!」

子猫樹理が目をウルウルと潤ませて、叫んだ。

そのか弱い姿に、モップやほうきを振り回して追いかけて来た男たちが、樹理を見つめた。まるでプルプル震える小動物を見るように、彼らはあげていた拳を下ろしたんだ。





「ボクたちは、そんなこと、絶対しません。信じてください……」

「そうそうそうそう」

「そんなことをしたって、意味が無いんです。ウエストウッドドリームの中で、ボクたちとは比べ物にならないくらい、輝きのない皆様にそんなことしたって、何の意味も無いんです……」

「そうそうそうそう。……ん?」

「メリットがあるとすれば、恥をかいている先輩たちを影でクスクス笑って、何も出来ない後輩たちをあざ笑えるくらいです」

「バカ!!そんなこと言ったら、オレらがやったってバレバレじゃねーか!!!」

二人の会話を聞いて、ウエストウッドドリームが更に首を傾げた。

コイツらバカなの?