「天使系アイドル禁止事項ぉー!!!
1つ、スキャンダル禁止ーっ!
2つ、悪魔禁止ーっ!
3つ、何があっても笑顔ーっ!」
「うるさい。急に叫んで、頭沸騰してんじゃないの?悪魔禁止って何なの?バカなの?」
スタジオの外で、青木が1本1本の指を突きつけて叫んだので、あたしはドン引きした。そんなあたし達の様子を見て、里央はくすくすと笑った。
「自覚症状なしっすか、厄介だなこれ。これから、天使系アイドルとして活動していく上で、守らなくてはいけない決まり事です!いいですかあいく。君はウエストウッドというビッグブランドとともにトップアイドルの道を駆け抜けていくんですよ。スキャンダルとは程遠い……」
「スキャンダルって何よ?」
ポンコツ青木の顔を見たくなくて、里央に向かって問いかける。
「例えば、暴力事件とか、色恋問題とか、かな?」
「そんな問題起こしてませんよね!?」
里央と会話していたはずなのに、青木が視界に割り込んできた。
暴行事件や色恋問題。
一瞬のうちに何か思い出した気がするけれど、忘れることにした。
「……起こしてないわよ」
「なんすか、その間!!」
「あいくは嘘がつけない素直な性格なんだね」
その言葉に眉間にシワを刻んで、里央を見上げた。
