青木を睨みつけていたあたしは、テレビに目を戻す。
何人かのウエストウッドドリームがひな壇に腰掛けている。
前列にいる由依樹理が大げさに身振り手振りで話をして、仲良く話していたと思えば喧嘩を始める。まるで教室にいるときの由依樹理みたい。画面が移り変われば、ミルキー色の髪が揺らめき、MC席に立つ里央が映った。
ガシャン、あたしはスプーンを落とした。
「あいく!何してるんすか!パーカーにカレーがこぼれちゃってますよ!」
青木が大慌てでスプーンを拾った。茶色いシミがパーカーについても、気づいていなかった。近くにあったティッシュであたしの服についたカレーをとろうと必死な青木など見てもいなかった。
「あーもー。あいく、これ取れないですよ」
顔を上げた青木があたしの表情を見て、目を見開く。
ミルキー色の髪が揺れミルキーブラウンの瞳がキラリと光って、天使の微笑みを向けるRIOをあたしは物凄い形相で睨み付けていた。リモコンの電源ボタンを叩くように押して、テレビを切った。
ギリギリと歯ぎしりをして、里央を激しく呪っていた。
『何回も言ったよね?あいくには関係ないって。これはウエストウッドドリームの問題なんだよ。何も知らないんだから、口出ししないで』
里央なんて、だいっきらい。
くそ天使野郎ふぁっきゅーーーー!!!!!
「……悪魔だ」
青木があたしの顔を見て、肩を震わせた。
