小悪魔DOLL【Ⅰ】



《ウエストウッドから初の女性アイドルAIKU!彼女の衝撃的デビューに関して、街の声を聞いてきました!》

「なんで……」

「そうなんです!コーナーが作られるほどあいくはっ」

「なんでドリームガチャがあんのよ?」

「そっちか~い!」

青木がド派手にずっこけた。


朝から何をはしゃいでんだ。

ドリームガチャがカプセルのままテレビの前に5個並んで、飾り付けてある。ドリームガチャとはまだデビューしていないアイドル【ウエストウッドドリーム】のミニチュアフィギュアである。これが100円もするなんて、ぼったくりだ。


「もうっ、まったくっ。あいくの鞄の中に5個入ってたんですよ。だから、テレビの前に飾ったんです!」

「人の鞄勝手に漁んなしストーカー変態ポンコツマネ超絶きもいまじうんち」

「句読点!!!!息継ぎ無しの暴言のマシンガン浴びせられたら、こちとら逃げる隙さえないっすよ!?威力おさえるために、句読点意識してもらっていいっすか!?」

「わぁ!!噂に聞いてたけど、本物のドリームガチャだぁ!これ事務所の中にあるAimer Doll特製の非売品のガチャガチャでしょぉ!?しかも、あいくちゃんドリームの主力メンバー5人当ててるなんて、神引き~~!!何個出して揃えられたの??」

シオンはカプセルの中身を覗き込んでいた。


【子猫系アイドルJURI】
【子犬系アイドルYUI】
【王子系アイドルSORA】
【天使系アイドルRIO】
【悪魔系アイドルTOA】

あやつらがカプセルの中で、アイドルぶっている。


「そういや、100個以上出したっけ」

「100個!?散々、KANATA以外興味ないって言ってたくせに!?」

「興味ないわよ。ガチャガチャ蹴り上げたら、惜しみなく出て来て出て来て、大変だったんだから。鞄の中にアイツらが入ってたなんて嫌悪感しかないわ」

「ドリームガチャ壊したの、……お前かぁぁぁーーーーーーっ!!!!!」

青木が前のめりになって叫んだ。