小悪魔DOLL【Ⅰ】

 

【お手ふりちょうだい!】

【指差してm9(*゚д゚*)】

【ウインクして★】

【投げCHUちょうだい♡】

【なんでもいいからファンサくれ!】

【家畜にしてください!!!】

たくさんのカンペが揺れた。

声をあげる観客たちがあたしに向かって、手をふる。

きらびやかなステージであたしは歌う。


シャーーーーーーーーーッ!

歌っている最中に変な音がして、大量の光を浴びた。眩しくて、眩しくて、あたしは目を強く閉じた。

そして、目をゆっくりと開けば、太陽の光に瞳孔が縮む。部屋のカーテンを開けながら、ポンコツが耳障りな声をあげている。

「あいくー!朝ですよー!起きてください!!」

うるさい、ポンコツ失せろ。

「え!?今なんて言いました!?」

心の声が口から出ていたらしい。

寝ぼけすぎて何を言ったのか、もう覚えていない。布団の中にもぐりこもうと、かけ布団を引っ張った。

しかし、それも阻止される。


「あいくちゃーん!早く学校行こうよー!」

おい、なんでストーカーが家の中にいる?