小悪魔DOLL【Ⅰ】



青く照らされた足元。

ステージには、5人の黒い影が浮かび上がった。

「キャーーーーーーーーーッ!!!」

黄色い声が轟いた。

青いレイザーが瞬時にして消える。


ライトがステージを照らし出した。

SORAがセンターにいる。その両脇にはRIOとTOA。そして、その後ろにはYUIJURI。

ハニーブラウンの瞳が観客席に向けられ、ハニー色の髪が光に輝く。

マイクを強く握りしめ、胸元に手を添えた。


そして、口を開く。

《♪君は僕のプリンセス》

《夜空に鳴り響く》

《さよならの合図》


とろけるような歌声が響き渡った。

ハニー色の瞳が憂いを帯びれば、ファンたちはアクア色のペンライトで会場を彩る。悲鳴にも似た声でSORAの名前を叫び、溢れ出る思いに涙を流す。星空のような光を吸収して、ハニーブラウンの瞳がアクア色に染まっていく瞬間を見た。

SORAの歌声とともに、物語は動き出した。


《♪僕をとりこにして》

《知らんぷりはやめてよ》

《他の男にそんな表情見せないで》


RIOがミルキーブラウンの瞳を下に向け、拗ねたように歌う。大きな瞳が恨めしそうに、カメラを見つめた。イエローの光を強く宿したミルキーブラウンの瞳を向ければ、ファンたちは自分の胸をわし掴んだ。

YUIJURIのダンスはピタリと重なり、足の高さも腕の振りも揃う。そして、TOA・RIO・SORA、3人がマイクを握った。


《♪僕の心に》

《ガラスの靴を残したまま》