小悪魔DOLL【Ⅰ】



本日、ウエストウッドスプリングフェスティバルが開催される。

《ウエストウッドフェスティバァァァァァァル!!!前半戦ファイナルステージだぁぁぁぁぁぁ!!!!》

「HARUKAーーーーーーーー!!!!!!」

HARUKAの煽りに、観客席が沸く。

担当の団扇を持ち、担当カラーファッションのファンたちが観客席を埋め尽くした。お目当てのアイドルを今か今かと待っている人々は、ステージを見つめ、各々が興奮を隠しきれない様子だった。


会場のライトが消えた。

そして、大きなスクリーンに映像が映し出された。

透き通るように、綺麗な声が会場に響き渡った。誰もが歓声をとめ、食い入るように映像を見つめる。


マシュマロ色のカールした髪がふわりと揺れる。マシュマロブラウンの瞳が瞬いて、子猫のようにふわぁと大きなあくびをする。

「JURIーーーー!!!」

真っ白な服に身を包んだJURIが映り、ファンが歓声をあげた。


カフェオレ色の髪が激しく揺れる。

カフェオレブラウンの瞳は爛々と輝き、子犬のように雲の地面を掘り返す。

「YUIーーーー!!!」

真っ白な服に身を包んだYUIは雲まみれになって、犬のように首を傾げた。


ハニーブラウンの瞳が泉を見下ろした。

ハニー色の髪が風になびき、天使の幸運を祈るように口角を上げた。

「SORAーーーー!!!」

真っ白な服に身を包んだSORAが映り、王子のように微笑んだ。


SORAが振り返れば、雲のソファーに寄りかかったTOAが、手のひらに一片の羽根を乗せていた。ココアブラウンの瞳が羽根を見据えて息を吹き掛ければ、フワリと舞い上がりくるくると螺旋を描く。

「TOAーーーー!!!」

真っ白な服に身を包んだTOAが、ココア色の瞳を上げた。


螺旋を描いて舞い上がった羽根を、両手で包み込むように受け取ったRIO。カールしたミルキーブラウンの髪が輝き、こちらに向かって口角を上げた。

「RIOーーーー!!!」

そして、ゆっくりと口を開いた。


《WESTWOOD DREAM》


「キャーーーーーーーーーー!!!!」

悲鳴のような歓声が響き渡った。誰もが彼らの登場を待ち望んでいたのだ。