私の右腕には5センチくらいの十字型の痣がある。幼い頃母に尋ねると「生まれつきなのよ。もしあなたの偽物が出たら、痣があるかどうかでわかるから便利ね」と笑顔で言われた。母の冗談に、偽物なんているわけないじゃんと笑ったけれど、自分が特別な気がして悪くなかった。でも、こうして私にそっくりな顔のあなたに出会って気付いてしまった。私が偽物だったのね。あなたの腕には痣なんて無くて、私の痣は✕だった。