余所者-よそもの-【 2 】


あっという間もあっという間だった。
こちらに向かって歩みながら、無造作な蹴り二つで、瞬く間に三人を地面に這わせた。


「た、多夜さぁん!すませんッ!助太刀お願いしたいす!」


ちょっと苦手な多夜も、この状況ではこれ以上ない強力な助っ人に違いなく。
というか、


「………」

「乙した!」


多夜と野間。
まるで人間ブルドーザーのように、一瞬にして勝敗がついた。

私はもちろんのこと、多夜も野間も全くの無傷。


「すませんでした、カナコさん。でもほら、アレっすね」

「……なによ」


「シトウにようこそってことで」


いたずらっぽくにっこりと笑う野間に、クラクラと眩暈を覚えた。