気がつけば気を失ったように眠っていた。
多分、本当に最後は意識を飛ばしたんだと思う。
起き上がろうとしたけれど、体がだるくてやめた。
ぼんやりと見つめる天井は、もうすっかり見慣れてしまった景色だ。
枕元のスマホで時間を確認すれば、もう夕方。
こんなに長い間眠ったのは久しぶりかもしれない。
シドは今日、一緒に出かけようって言ってたけれど、
「………」
どこに行っちゃったんだろう。
シドの姿が見当たらない。
喉が渇いた。
シャワーだって浴びたい。
だけど立ち上がりたくない。
起き抜けの頭は、私をこんな風にしておきながらここに居ないシドのことを、少しだけ恨めしく思う。
私は力の入らない身体をズルズルと這わせるようにして、ベッドを降りた。
床に散らかった服を一枚一枚集めて、順番に身に着けていく。
シャワーを浴びたいけれど、後にしよう。
今はとにかく喉が渇いた。
そっと部屋を出て、カウンター裏へと出た。
酒があるなら水くらいあるだろう。そう思ってカウンターの中の冷蔵庫を開ける。
一本のミネラルウォーターを手に取り、ゴクゴクと乾いた喉に流し込む。
すると突然、勢いよく開いた扉。
――リン、
ドアの開閉を知らせる澄んだ鈴の音が、店内に寂しく響く。

