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AnBarの二階。
窓から差し込む、眩しい西日に目が覚めた。
「………」
夢を、見ていた。
幸せだった頃の思い出。
オムライスを勢いよく口にかき込んで、満足そうな顔をしてから、コップのお茶を一気飲みする彼の姿が脳裏にチラついた。
とっくに夢から覚めてるっていうのに。
勝手に記憶の続きを再生してくる頭の中。
振り払うように、布団から勢いよく起き上がった。
今日は、家政婦の日だ。
さくっと支度をして、早々にAnBarを出た。
もう何度か通った、ユキの家。
少しずつだけど片付けも進み、ひとまずリビングだけは綺麗になった。
今日は寝室に手をつけようかな。
着いたらすぐに洗濯物を回さなきゃ。
そんなことを考えながら家に上がり、廊下を進んでリビングの戸を開けた。
「あれ、ユキさん……」
「おはよう」
思わず、足が止まった。
「おはようございます……」
戸惑いを隠せないまま、荷物を床に置く。


