余所者-よそもの-【 2 】


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AnBarの二階。

窓から差し込む、眩しい西日に目が覚めた。


「………」

夢を、見ていた。

幸せだった頃の思い出。

オムライスを勢いよく口にかき込んで、満足そうな顔をしてから、コップのお茶を一気飲みする彼の姿が脳裏にチラついた。

とっくに夢から覚めてるっていうのに。
勝手に記憶の続きを再生してくる頭の中。

振り払うように、布団から勢いよく起き上がった。


今日は、家政婦の日だ。

さくっと支度をして、早々にAnBarを出た。


もう何度か通った、ユキの家。

少しずつだけど片付けも進み、ひとまずリビングだけは綺麗になった。


今日は寝室に手をつけようかな。

着いたらすぐに洗濯物を回さなきゃ。

そんなことを考えながら家に上がり、廊下を進んでリビングの戸を開けた。


「あれ、ユキさん……」

「おはよう」

思わず、足が止まった。


「おはようございます……」

戸惑いを隠せないまま、荷物を床に置く。