余所者-よそもの-【 2 】



「風呂、入れてやろうか?」

そして、とんでもないことを真面目な顔で言う。

私はシドのぬくもりが残る布団を身体に巻き付けて、首をブンブンと横に振った。


「じゃあもう少し休んでろ。俺、先入る」

そう言って、部屋の奥の扉へ消えていった。


この小さな部屋。

野間の言ってた通り、本当にお風呂があったんだ。


シドがお風呂から上がると、私はなんとか身体を宥めて立たせ、シャワーを借りた。


「シド。私、帰る」

「わかった。送らせるから待ってろ」

「いいよ、一人で帰れる」

「駄目だ」


手元のスマホを操作するシド。

それをベッドに放り、「5分で来る」と短く言った。


「……ありがとう」

「次はいつ来る」


次……。

次も、あるんだ。