余所者-よそもの-【 2 】



容赦のないキスに、何もかも奪われていく。

この罪も、穢れも。
全部、全部、シドが食べてくれる。

もう、好きにして。

そう委ねてしまえば、とても気持ちがいい。


けれど。
シドはそれを見透かしたように、唇を離した。


「舌だせ」

「……ぃや」

「出せ」


おずおずと口を開き、舌先に空気を触れさせる。

恥ずかしくて、息を呑んで、引っ込めようとすれば。
すぐさま顎を掴まれ、熱が絡んでいく。


──シドは、ずるい。


言うことを聞けって、俺に従えって。
そうやって強引に命令するくせに、私から欲しがらせてくる。

上手く答えれば、それが正しいことだと身体に教える。


もう無理、もうできない。

そんな弱音は、聞いてくれない。


やっぱり強引に、シドの求めるところまで。
どこまでも、私を連れ去ってしまう──……。