容赦のないキスに、何もかも奪われていく。
この罪も、穢れも。
全部、全部、シドが食べてくれる。
もう、好きにして。
そう委ねてしまえば、とても気持ちがいい。
けれど。
シドはそれを見透かしたように、唇を離した。
「舌だせ」
「……ぃや」
「出せ」
おずおずと口を開き、舌先に空気を触れさせる。
恥ずかしくて、息を呑んで、引っ込めようとすれば。
すぐさま顎を掴まれ、熱が絡んでいく。
──シドは、ずるい。
言うことを聞けって、俺に従えって。
そうやって強引に命令するくせに、私から欲しがらせてくる。
上手く答えれば、それが正しいことだと身体に教える。
もう無理、もうできない。
そんな弱音は、聞いてくれない。
やっぱり強引に、シドの求めるところまで。
どこまでも、私を連れ去ってしまう──……。


