シドはベッドに腰掛けたまま、開いた両膝の間に私を立たせる。
俯く私の顔は、下から見上げてくるシドに丸見えで、もう隠せない。
「あれから、どうだ」
「元気、だよ」
「一週間、なに考えてた」
「……わからない」
ただ、目の前の仕事に集中した。
けれど一人になると、どうにもならないことを延々と考えていた気がする。
その時間が、一番長く感じた。
「飯は食ったのか」
「食べた」
「嘘つけ」
シドは私の服の裾をめくり、お腹をそっと撫でた。
「………」
その優しい手つきに、『やめて』の言葉が喉の奥に引っ込んだ。
振りほどこうと伸ばしたはずの手は、いつの間にかシドの腕を縋るように握っている。
「食ってねぇし、まともに寝れねぇんだろ」
お腹に唇を当てたまま話すシドに、何も答えることができない。
唇の感触に、思わず息を吸い込んだ。
たまらず身じろぐと、ぐっと腰を引き寄せられた。
ストン、と落ちる身体。
気づけば私は、シドの膝の上に跨っていた。
「………」
一気に近づいた距離。
暴れだす、心臓。


