その後、まだ痛む身体をなんとか宥めて立たせ、シャワーを借りた。
これから仕事もあるし、そろそろ帰らないといけない。
「シド、わたし帰る」
「わかった。送らせるから待ってろ」
「いいよ、一人で帰れる」
「ダメだ」
すぐさま手元のスマホで誰かにメッセージを入れるシド。
スマホをベッドに投げれば、「5分で来る」と短く言った。
「……ありがとう」
「次はいつ来る?」
私は少し考えてから「5日後とか?」と答えた。
「明日来いよ」
「明日はムリ……」
「用事なんかねぇだろ」
たしかに用事はない。でも、
「シド……激しいから。休みの前日じゃないと、できない」
正直に白状した。
多分、今の私の顔は真っ赤。
シドは一度きょとん、と目を丸くすると、大きな口を開けて笑った。
「悪かったって言ったろ。次は加減する」
「ほんとう?」
「まぁ、慣れもするだろ。お前も体力つけろ」
やっぱり、最初から手加減する気なんてないじゃないか。
「お前日曜日が休みなんだな?」
「うん」
「じゃあ土曜の夜は絶対に来い。遠慮なく抱き潰す」
その言い草にギョッとすると、シドは目じりを優しく下げて、ス、と私の鼻先を手のひらで撫でた。
「冗談だ」
「………」
ちっとも冗談に聞こえない。
そんな顔をしていると、やっぱりシドは楽しそうに笑った。

