余所者-よそもの-【 2 】




やがて行為が終わり。
……いつの間にかベッドで眠ってしまっていた。

隣で眠るシドを起こさないように、こっそりとベッドを抜け出して立ち上がろうとした。


――ガタン、

「……え?」


ベッドの下に落ちた自分。
まさか、そんな、と驚いた。

腰に、力が入らない。


「……どうした?」

「ごめん、シド。起こしちゃった」


裸のまま床にへたる、みっともない自分。
……眠っていてほしかった。見ないで欲しい。


「勝手に帰るな」

ベッドから伸びた手が、私の腕をガシッと掴む。


「シャワーを浴びようと思って」

「ああ」

腕で必死に前を隠していると、シドは起き上がり、床にいる私の元へとやってきた。


「悪かったな。ヤりすぎた」

きっと私がどうしてここへたり込んでいるのか察したシドは、私を軽々と抱き抱えてベッドの上へと戻した。


「風呂、入れてやろうか?」

そしてとんでもないことを真面目な顔で言いだしたので、首をブンブンと横に振って全力で拒否した。


「じゃあもう少し休んでろよ。俺、先入る」

そう言って、この部屋の出入口付近にある、もう一つの扉の向こうへと消えていった。


――『ちょうどいいっすね!ウチ風呂あるんで。行きましょ』

野間の言う通り、本当にお風呂があったんだ。