「私はまた、シドのせいにして逃げようとしてる」
私はあの日、シドに八つ当たりをした。
彼の死はあなたのせいだと、醜く現実から目を背けて、シドを責めた。
「俺がそれを許してる」
「私は許せない」
シドは私から静かに離れ、上体を起こすと、高いところから私を見下ろした。
「馬鹿言うな。お前は、今どこで生きてる」
「どこ……?」
「ここはシトウだ。俺の造った、俺の世界」
シドはそう言い放つと、身に着けていたシャツを脱ぎ捨てた。
「正しいも間違いも俺が決める。俺がルールだ」
「………」
「お前の全部、この俺が許す。全部喰ってやるから、いい加減――…寄こせ」
容赦ないキスが、私の全てを奪うように降り注いだ。
この罪と穢れごと。
そのまま私を食べつくしてしまいそうなほどに、深くて、激しいキス。
もう、全部食べられてしまってもいい。
そう委ねてしまえば、それを見透かしたかのように、ふっと唇が離れる。
「舌だせ」
「……ぃやだ、」
「出せ」
おずおずと舌先を出せば、シドは熱い視線でそれを犯した。
恥ずかしくて、声を上げて、引っ込めようとすれば。
すぐさま顎を掴まれ、根本まで愛撫される。
――シドはずるい。
言うことを聞けと、俺に従えと強引なクセに。
私から欲しがるように求めさせて。
上手く従う事ができれば、脳が痺れるほどに甘いご褒美を味わわせられる。
もう無理、もうできないと弱音を吐けば、強引にシドの求めるところまで私を連れて行ってしまう。

