そうして、俺たちは高校の卒業式当日。 式が終わったその足で、制服を着たまま。 ポケットの中にスマホと財布だけを突っ込んでシトウへ降りた。 無秩序、無法地帯。 なんでもアリのイカれた街。 そこは余所者にとても厳しく、生き辛い場所。 それが不思議と、俺たちにはちょうど良かった。 そういう街でしか、俺たちは生きられなかったのかもしれない。