かたつむりを潰している子どもがいた。与えられた使命のように、つまさきを左右に動かしては、潰れ具合を確かめている。かたつむりは元の形がわからないくらい、ぐちゃぐちゃだった。子どもがぶら下げたビニール袋の中には、かたつむりがぎっしりと詰まっている。あれも処刑するのだろう。目をそらしたいのに、見ていたくもある。子どもと目が合った。「ひとつあげようか?」あらがえなかった。