俺が失恋したあの日から
数週間後

近くの公園に莉子から呼び出された
公園に着くと
そこにはベンチに座った莉子がいて
いつも通りの笑顔で俺を見上げる


「何だよ、こんな夜遅くに。」


「アハハッ。
ごめんね。
こんな遅くに呼び出しちゃって」


「いいけど・・・
話しって?」


すると莉子は持っていた紙袋から
おもむろに何かを取り出した


「それって・・・」


「庄司の好きな色って緑だったよね?
これプレゼント」




いつか莉子が言ってた
好きな人ができたら手編みのマフラー渡すんだって


「あたしがちゃんと編んだんだよ?
ほら。
あげる」


「いいの?これ・・・」


「庄司。
色々ありがとう。
今更だけど、メリークリスマス」


どうしよう
まじで嬉しい


「ちょっとニヤニヤすんのやめてよ!
変な意味はないんだからね」


「なぁんだ。
ちょっと期待しちゃったのに(笑)」


冗談で言ったつもりだった
言ったつもりだったのに・・・




「別に期待してもいいけど・・・」