今年のクリスマスプレゼント、君。【短】





君が雄平と付き合い始めた日
それから君と僕は“友達”になった

初めはその中で一番になれればいいと思ってた
雄平の次に大切な存在になれればいいって
そう思ってたはずなのに


いつの間にか欲張りになった俺は
君の全てが欲しくて

その笑った顔も
泣いた顔も
怒った顔も
全部俺のものにしたかったんだ




例えその笑顔が違うやつに向けられたものでも

その10分の1でもいい
いや
100分の1でもいいから
俺にくれないかって
そんな風に思うようになった


きっと俺は欲張りすぎたんだ
莉子の傍にいられるだけでも幸せなのに
そんなことも理解しないで早まって
自分の気持ちばかりを押しつけて

勝手に楽になろうとしたんだから