WANTED / Myth.

はぁ〜〜あ。


今日は本当にため息しかついていない気がする。



私は人に同情するのが苦手だ。それをわかっているはずなのに、また口が滑ってしまった。




ん....?




い、痛い!!!!!




突如としてお尻のあたりに鈍い痛みが走った。




やばい、薬の効き目が切れる。




毛も出てしまう。こんな大通りで狼にはなりたくない。





私は顔を青ざめさせ、人目を避けるようにして、咄嗟に民家の間の薄暗い裏道に隠れた。



薬、薬.....



あ、あった、と思って飲もうと思った時2、3人の黒ずくめの大人に囲まれた。




「おやおや、見つけたぞ。――『銀狼』ちゃん♡」





は?は?




もしかして.....



よくわからないが、私は男たちの強靭な腕によって強引に捕らえられた。




「ちょっと!?離して!!誰か!!!!」




裏道に停められていた車のトランクへと押し込まれた。





バリベリ





無慈悲な音が響き、手首を後ろにガムテープで止められ、口にも貼られた。





「そこで寝ときな」





バタン、




とトランクが閉まり、世界は暗闇になった。





あ。




裏道に入ったのは凶だったか...?




「ん〜〜〜!!!んあんあああ〜〜!!!」




一応「助けて」って言ってるつもりなんだけど。




これはいくらアンアン叫んでも誰も来ないな。




そう思って、叫ぶのをやめた。




とりあえず流れに身を任せよう。




後ろ手に縛られたまま床に寝転んだまま、私は揺れ動く暗闇を見つめていた。