「天使....?」
「だいせーかい」
雑!!!
え、でも、
「同じ学校に、ミ、ミ、ミソロジアが二人も!??!?」
「なんで、」
頭がどうにかなりそう。
だって、天使の能力はその口付けによってどんな大怪我や病、呪いをも一瞬で癒す究極の回復力。
「保健室にいんの!?」
「休むために来てる」
「先生公認だからだいじょ「いやおかしいでしょ!?授業出ようか!?」
本当に、ツッコミが止まらない。
偶然にしては出来すぎている。まるで、見えざる運命の糸に手繰り寄せられたかのような邂逅。
私は橋本くんを凝視するうちに、違和感に気づいた。
「……羽は?」
本物の天使なら、背中に綺麗な羽が生えてるはず。でも、彼の制服の背中は平らで、そんな気配は微塵もない。
橋本くんは一瞬、世界を拒絶するような酷く冷たい目をしたが、すぐに面倒くさそうに視線を逸らした。
あからさまに言いたくなさそうな顔。
「……むしり取られたんだよ」
彼は吐き捨てるように、ボソリと呟いた。

