WANTED / Myth.

やがて階段を下りきり、暗い通路の奥にたどり着く。

そこはカビと錆びた鉄の匂いが充満する、地下の冷たい鉄格子の檻だった。


くっさい。




ドスン

ガララ!!


と冷酷に格子の中に放り込まれ、目の前に突き出されたのは、

食べ物なのかすらよくわからない灰色のドロドロとした食べ物だった。


これは...そもそも食べて大丈夫なものか。


「食べなさい。これも実験に必要な栄養だよ」


私は必死に首を横に振った。


無理無理無理。


こんな薄気味悪いもの、口にできるわけがない。


私の拒絶を見た男たちの目が、一瞬で冷酷なものへと変わった。

一人が私の背後に回り、大きな手を私の顔へと伸ばしてくる。



あ、



また、あの時のように口を強引に抉り開けられる。

その恐怖が脳裏をよぎり、私の身体はガチガチと震え出した。

逆らえば、もっと手荒に、喉の奥まで無理やり流し込まれるだけ。

抵抗することの無意味さを、私の身体はすでに嫌というほど叩き込まれていた。



私は涙を浮かべながら、渋々その灰色のドロドロとした食べ物を口へと運んだ。


まぁずい。圧倒的不味い。


鉄と泥が混ざったような不快な味が口いっぱいに広がり、強烈な吐き気が込み上げてくる。

胃の奥が、拒絶反応でじわじわと焼けつくように熱くなる。


ゴクン、


ようやく飲み込み、檻の片隅で荒い息を吐きながら小さくうずくまる。


これで、少しは休ませてもらえる。


そう思ったのも束の間だった。



ガチャン、



と鉄格子の扉が再び耳障りな音を立てて開いた。



「おい、時間だ。出せ」


は?え?入れた理由は?


「いやっ……! ねぇ!」



格子に入れられたばかりなのに、容赦なく両腕を掴まれ、冷たい床の上を引きずり出される。


抵抗する力なんて残っていない私の身体は、人形のように簡単に男たちの手で運ばれていく。


連れて行かれたのは、この地下の檻が並ぶ通路の、さらに奥。


そこには、まるで地獄の底へと直通しているかのようなさっきよりもさらに狭く、

急な下り階段がぽっかりと口を開けていた。


掘すぎじゃない?