年下の王子さまから即プロポーズされて?!

 日が沈みかけたころ、確かに周りは釣れ出した。

 海でこんな風に過ごしたことのないわたしにとっては、とても新鮮な時間だった。

「何だか気持ちいですね、海って」

「だろ? 週末とか、金曜の仕事終わりに来るとさ、スッキリするんだよな。浄化されるというかさ。釣りに来たはずなのに、ただぼんやりしてることもあったりして」

「素敵です」

 と話してる時に、わたしの竿に振動が。

「わわわわ! た、谷口さーん!!!」

「おお、落ち着け。落ち着いてリール回して」

「リールってこれ? え? 重い!」

「何やってんのよ、おい」

 谷口さんは自分の竿を後ろに立てかけて、わたしの方まで来てくれた。