年下の王子さまから即プロポーズされて?!

 しばらくして運ばれてきたものを食べたり飲んだりお互いにした。

「仕事してんの?」

「うん」

「そっか。蒼波とこうやってまた再会できるなんてなー」

「ほんとだね……」

 わたしはふいに海斗を見ていた。するとケーキから目をあげた海斗と目があう。

 運命って不思議だなって思う。

 あの日、わたしが授業に遅れて海斗の横に座らなかったらきっと喋ることなんかなかっただろう。

 そして付き合って、いろんな思い出を作ることも。

 すごく好きだった。大好きだった。ずっと一緒にいたかった。

 ありふれた言葉だけど、何度あの日々に戻りたいと思ったことだろう。

 嫌いになれたらどれだけ楽だろうって思いながら生きてきた。

 もし再び会うことがあったら――わたしはなんて声かけるんだろう? なんてことも考えていた。

 それなのに、何にも言えない。