目をつぶって手を握って

ソウタは甘えん坊。小学3年生なったけど、夜中はトイレに1人で行けない。

古い一軒家は風の音も誰かの悲鳴に聞こえる。

今日に限ってはトイレのあとも眠れない。

母親に「大丈夫。そばにいるから。目をつぶって、手を握って」

と言われ、ソウタはゆっくり目をつぶり手を握る。

「ねぇ怖い目が開けられない」

ピューと風の悲鳴が聞こえた。
「ねぇ、ママ怖いよ」



「ねぇ……この手、だれの手!?」