拍手はまだ鳴り止まないのに、どこか遠くに聞こえるような錯覚
まるでこの瞬間だけ、世界の時間がずれているようだった…
全員がステージ中央で静止したまま、息を整える
誰もすぐには動かなかった
言葉もない…
ただ…
"終わった"という事実だけが、ゆっくりと胸に降りてくる
莉奈「…終わったね…」
莉乃「うん…でも、まだ終わってない気がする」
花南「不思議だね…
まだ続いてるような気がする」
沙奈恵「それが"歴史"なんだと思いますわ
きっと…昨年までに卒業していかれた、お姉様的存在のメンバーが見ていた景色ですわ」
花音「静かに積み重なっていくもの」
莉奈「でも、ちゃんとここで区切りなんだよね!」
莉乃「うん…次に渡すための区切り」
花南「これが、繋ぐということなんだね…」
花音「ずっと憧れていた場所が…
今は現実なんだ…」
沙奈恵「そして現実は、次へ渡っていくものですわ」
莉奈「データとしても、記録としても…
全て残るよ」
莉乃「想いも全部…きちんと残るよ」
その時、講堂の奥から…
静かに拍手が"ひとつだけ"増える
遅れてもうひとつ…
またひとつ
やがてそれは…
"未来側の拍手"へと変わっていく
莉奈は少しだけ顔を上げる
莉乃も同じ方向を見る
沙奈恵は一歩だけ前へ出る
愛羽姉妹は目を閉じたまま、微かに微笑む
その先にいるのは…
46代目、そして…
47代目へと続く"次世代たち"
そして、理事長の声が響く…
沙弥「…これより、引き継ぎ式に移ります」
その瞬間、空気が変わる
"卒業"が完全に閉じた証
そして…
"継承"が始まる合図…
莉奈「ここからだよ、莉乃、花音、花南、沙奈恵ちゃん」
莉乃「うん。ここからが、本当のスタート」
沙奈恵「私たちの役目は終わりではありませんわ」
愛羽姉妹「渡すこと!!」
莉奈「みんな、行こう!!」
莉乃・愛羽姉妹「うん!」
沙奈恵「えぇ!」
莉奈「次は、あなた達の番よ」
その言葉が講堂全体にゆっくり染みていく
そして…
ステージのライトがもう一度だけ点灯する
今度は"主役"ではなく…
"継承者"のために!

![アイドル学園〜ステージに咲く美しい花〜 [完]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/1082306/swt8bhm8ap-thumb.jpg)